瓦屋根の日本家屋が地震で崩壊しやすい理由

今回の能登半島地震で再び注目を浴びた瓦屋根。泉谷珠洲市長が「珠洲市内は壊滅状態だ」という発表を行い、瓦屋根で板壁の家が数多く崩壊している珠洲市街の映像にショックを受けた人は多いでしょう。

瓦屋根の崩壊は、単純に地震に対する弱点というわけではありません。むしろ、瓦屋根の重みに対する適切な耐震設計や補強が行われていなかったという指摘があります。主な理由は次の通りです。

瓦の重さ: 瓦は重い材料であり、地震の揺れによって建物の構造に負荷をかけます。強い揺れがあると屋根や瓦が崩れ落ちたりします。瓦だけでなく大きな重いお寺の屋根も同様に建物の構造に負荷をかけます。

能登半島地震 地震の揺れで柱との結合が緩む
柱との結合: 日本家屋の伝統的な構造は、木造で柱と梁が組み合わされています。瓦屋根は柱に固定されていますが、地震の揺れで柱との結合が緩む(弱い)ことがあり、それによって瓦屋根が崩れる可能性があります。

能登半島地震 伝統的な日本家屋はそれほど強固な設計ではない
地震への耐性の欠如: 近年の日本の建築基準は地震に対して強い耐性を持つように設計されていますが、伝統的な日本家屋はそれほど強固な設計ではないです。特に古民家などの古い家屋や、近代的な補強が行われていない家屋は、地震に対して脆弱になります。

能登半島地震 重い屋根はその揺れによって建物全体に大きな負荷をかけます
地震の際に建物が揺れると、重い屋根はその揺れによって建物全体に大きな負荷をかけます。これにより、建物の構造にひびが入り、屋根の瓦が崩れたりする可能性が高まります。特に、地震の揺れが強い場合や長時間続く場合には、重い屋根が建物にさらなる負担をかけることになり、最悪家屋は崩壊します。

屋根が軽いと耐震性能は上がったでしょう。なので瓦屋根の日本家屋は地震で崩壊しやすいと言われることにもなると思います。
しかし、震度7クラスの地震になると、地面も波打って、家も傾いたりとかなりひどい状況になります。屋根瓦だけの話ではどうにもならないレベルと言えます。

能登半島地震 軽量鉄骨構造
軽量鉄骨構造の建物は外観から見ても痛んでるようには見えません。すごいですね。

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