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南の島は暖かそうだな。暮らしが楽そうだな。そんなこと考えたことはありませんか?
「南洋幻想」とは理想的な生活や逃避の場所としての憧れの意味です。そんなユートピアは本当にあるのでしょうか、それとも自分で作るのでしょうか。
このブログは自分のユートピアを見つけるための夢と未来を語る雑記&写真ブログです。ユートピアは意外と身近なところにあるのかも…と思ったりしながら。ところが・・・このブログを書き始める矢先に能登半島地震で被災してしまいました。


私、篠原和彦と申します。4年前に首都圏から珠洲に移住してきました。グラフィックデザイン&Webデザインを生業としています。10年ほど前からpreseART(プレゼアート)という屋号でネットでアートプリントポスターの販売を行っています。

これまでは自らの情報を発信するということは無かったんですが、能登半島地震で被災した現地の情報を被災者の目線=写真を多くして、直接お伝えできればと思います。そして、本当に命があってよかったと思っています。
南洋幻想ブログの更新情報はX(Twitter)@nanyogensoで発信しています。

被災してから、帰ってこいとか、能登を脱出しろとか子供や親戚兄弟に言われ、いろいろと他県に二次避難場所やみなし仮設住宅などを探したりしました。しかし、そこには理想的な生活に憧れるような場所はなさそうです。避難先のよさには気づかないだけかもしれませんが、今はあまり慌てないほうがいいと思いまして、避難所にいて仮設住宅を申請しました。

被災してから半年が過ぎてどうにか仮設住宅に入ることができました。ですが避難所ではまだ仮設住宅に入れない人や、避難所にも入らず水も出ない壊れた家屋で生活する人たちが多く残されています。そんな中で、リブート珠洲というプロジェクトを立ち上げ、被災地珠洲の現状を多くの人々に知ってもらうことを目的とした「復興支援ツアー」を始めました。

能登半島は大げさかもしれませんがほんの半年で「時に忘れられた土地」になりました。能登半島を出るとまるで別世界が広がっているような気がします。これからはそんな不思議な体験をブログで語ったり、復興支援ツアーでいらっしゃった皆さんと、理想的な人生や生活について、いろいろとお話しができればと思います。

能登半島地震 第一〇三補給大隊の皆さんといっしょに記念撮影
第一〇三補給大隊の皆さんといっしょに記念撮影

能登半島地震 家財救出のプロの皆さんといっしょに記念撮影
家財救出のプロの皆さんといっしょに記念撮影