震災が起きて2週間後の1月14日。陸上自衛隊東部方面隊が宝立町避難所にお風呂を用意してくれました。当日は「ひゃー」「あぁー」「うぉー」など歓喜の声が仮設のお風呂場に響き渡っていました。本当に気持ちよかったですよ。
仮設風呂を運営する部隊名は、東部方面後方支援隊 第一〇三補給大隊の東乃湯になります。中島三尉さんからこの仮設風呂について説明をお聞きしました。現在宝立町避難所では毎日お風呂が提供されています。1日におよそ男女240~290名の方が入浴されているとのこと。1時間当たり20名ぐらいでしょうか。
それではどのように屋外お風呂を設営しているのでしょう。お風呂に使用する水は20分ほど離れた池から取水濾過しているそうです。5tタンクの給水車で水を運び、まず丸い貯水タンク2基に一旦水を貯めてボイラー兼ポンプシステムに水を送ります。そこで湯を沸かして風呂場の浴槽と洗い場に供給しています。
お風呂のお湯は循環濾過されていると思いきや、新しい湯を注ぎ込んで常に入れ替えているそうです。それを聞くとなおさら気持ちがいいですネ。寒い地域では循環させ、二度沸かしでお湯の温度を上げるようなテクニックも使うとのこと。
写真を見ればわかるとおり仮設風呂周辺のアスファルトも地震でズタズタです。
少しでも避難生活の疲れを癒すことができればという、自衛隊の皆さんの支援活動には感謝しきれません。
この仮設入浴場は隊員22名で運営されているとのこと。皆さん東乃湯の任務に誇りをもっていて素晴らしいです。
頑張ろう珠洲市宝立町!