宝立小中学校の避難所から見附島仮設住宅へ

能登半島地震発生時から6か月、仮設住宅への移動と新しい生活の始まり

能登半島地震が発生してから6か月間、宝立小中学校の避難所で生活してきました。当初は電気が無い、水が出ないやコロナなどの感染症との戦いなど、人生でも非常にユニークな経験となりました。避難所では、互いに支え合い、励まし合う独特のコミュニティが生まれました。

その避難所生活が終わりを迎え、見附島の仮設住宅へ移動することができました。当選の連絡は嬉しかったのですが、入れない人も多かったので、ちょっぴり複雑な気持ちでした。「あんたの嫁が当たってすみません、って言ってたよ!」「この辺でそんなこと言う女はおらんよ!」と、おばちゃんに怒られてるのか褒められているのか・・・。

この仮設住宅は、世界的に著名な建築家である坂茂さんが設計したもので、木のぬくもりが感じられる素晴らしい空間となっています。この木の温もりが、私たちの心を落ち着かせ、入居者をやさしく歓迎してくれているように思えます。

仮設住宅からは、以前住んでいた全壊の家が見えます。その風景を眺めるたびに、過去の思い出と震災当日が蘇りますが、逆に新しい生活を始めるための励みともなっています。住宅反対側は松の木の間から海が見えます。津波の跡も残っています。

まもなくこの見附島仮設住宅には第二次、三次と入居者が入って90世帯になる予定です。夏中には、全員が仮設住宅に移動し、新しい生活を始めることができるといいですね。

避難所での生活は終わりましたが、新しい生活はこれからが本番です。復興支援ツアーもはじめました。被災した皆さんそれぞれが新しい環境で元気に過ごし、再建への一歩を踏み出せるよう、お祈りしています。

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